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不老不死の生物
小野

 ついこの間、今年の冬は雪が少なかったね。と言っていたのに、あっという間に桜が散りもう10連休を迎えてしまいました。
 
 時の流れは速いものであっという間に歳をとってしまいます。先日、アーノルド・シュワルツェネッガーやジャン・クロード・ヴァンダムが主演する映画を見る機会がありました。かつてはすばらしい筋肉とアクションでファン(私)を魅了してきた俳優たちです。今でもそれなりに筋肉を維持しているようですが、見た目も動きもおじいちゃんになっていました。
 
 そんな年齢でも活躍できるのはすばらしいと思いつつ自分も老いる道をひたすら進んでいるのを実感してしまいます。
 
 今年もそろそろ健康診断に行く時期となりました。相変わらず注射が苦手な私はためらってしまうのですが、背に腹は変えられぬと覚悟しています。老化の進行は仕方ないとしても目に見えない病気が進行していては大変です。止められるものは止めたいですからね。
 
 さて、人間の寿命はどんなに頑張っても長くて100年そこそこですが、世の中にはとんでもない寿命を持った動物が確認されています。
 
 長寿で有名なゾウガメは100年以上生きる個体も多く、中には200歳以上生きたものもいます。ウニやホッキョククジラ、ケイヴ・クレイフィッシュ(ザリガニの仲間)など150年以上生きる動物がいくつも存在しているのには驚きです。記録上の最長齢動物はアイスランドガイという貝の一種でなんと500歳を越えていたそうです。
 
 ロブスターにいたっては脱皮とともに内臓も新品に入れ替わるそうで理論上半永久的に生きられます。実際は大きく成長するにつれ脱皮が困難になり脱皮不全が死因の大半だとか。生まれ変わるための作業が主な死因になるなんて皮肉なものですね。それでも100歳~140歳の個体も見つかっているので長寿命なのは間違いなさそうです。
 
 しかし本当に驚くのは、クラゲの一種であるベニクラゲ。老衰で死ぬ間際になると、さなぎのようになりそこから再び幼生に戻るとか。寿命という点からいうとまさに不老不死です。マンガでしかありえないような設定が現実になった生物です。
 
 しかし、寿命がどれほど長くても事故や病気で明日どうなるか分からない世界を生きているのが私たちです。たとえ200歳まで生きている人がいても自分が明日まで生きれる保障はどこにもありません。寿命よりも今の健康、生活習慣を気にしたほうが良さそうですね。
 ということで、健康診断は定期的に受けましょうというお話でした。

J-PRESS 2019年 5月号