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メはメリーのメ
石川

 メリークリスマス!
 
 なにを季節外れな…と呆れられそうですが、このコラムを書いているのが12月25日なのでご勘弁を。
 
 メリークリスマスと聞くたびに思い出すのが「メリーさんのひつじ」という歌。
 学校に羊を連れて行くなんて豪快な女の子は創作上の存在だと思っていましたが、メリーさんが実在の女の子だったと知ったときはびっくりしました。
 
 もうひとつ思い出すのが「メリーさんの電話」という都市伝説。
 
 夜に電話がかかってきて「わたしメリーさん。今〇〇にいるの」
 電話を切るとまたすぐにかかってきて「わたしメリーさん。今△△にいるの」
 何度切っても電話はかかってきて「わたしメリーさん。今あなたの家の前にいるの」
 そして最後は…「わたしメリーさん。今あなたのうしろにいるの」。
 正体不明の存在が少しずつ接近してくることで恐怖が高まっていく構成になっています。
 
 見えないもの、未知のものがだんだん近づいてくるというのはたしかに怖い部分もあります。でも同時にワクワクする期待もありませんか?
 初めて同じクラスになる同級生のことを想像しながら、クラス替えにワクワク。
 初めて訪れる土地のことを想像しながら、修学旅行にワクワク。
 初めて対戦する相手チームのことを想像しながら、試合や大会にワクワク。
 どこかの戦闘民族も強敵と戦うときに「おらワクワクすっぞ」と言ってましたし、未知のものに立ち向かうときは、怖がるよりもワクワクするほうがきっと良い結果に繋がります。
 
 大学入試センター試験まで約2週間、県立高校入試まで約2ヶ月、ほとんどの人には初体験です。未知のものに対する恐怖はもちろんあるでしょうが、しっかり準備して「おらワクワクすっぞ」と思えるように、今できることに全力で取り組みましょう。
 
 merryには「I go on my merry way.」という使い方もあるそうです。意味は「私は脇目もふらずに突き進む」。
 
 目標に向けて猪突猛進。来年の干支である亥にピッタリの言葉だと思いませんか? というわけで、平成31年もよろしくお願いいたします。

J-PRESS 2019年 1月号