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木村

 ここ数日、晴天が続いています。梅雨明けはまだなのに、すっかり夏のような空模様。こんな季節になると、いつも思い出す詩があります。
 
 「今年も夏がきたら
 また母の里のいなかへいこう
 大きい麦わら帽子をかむり
 ヒグラシの鳴く森かげをとおって
 あの川へ あの魚をとりにいこう」
 
 最近、高岡古城公園の北側に、あじさいの花がまるで人工色のような青色に咲いていて、通りかかるとつい目を引きます。ご存知の通り、あじさいの色はその土壌に影響されて…。でも、詳しくは知らないので、この機会に調べてみました。
 
●紫陽花(あじさい)
 -には色素の一種のデルフィニジンが含まれており、これに補助色素とアルミニウムイオンが加わると青色の花となる。土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」といわれている。これは、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかにpHが影響するためである。すなわち、土壌が酸性だとアルミニウムが溶け出し、吸収されて花が青色となる。逆に中性やアルカリ性であれば、アルミニウムが溶け出さず吸収されないため、花は赤色となる。
 
 2006年の6月に、ソーシャルネットワーキングサービスというものに参加してみました。私の場合は、高校時代の部活動の仲間、同級生や後輩たちが偶然、居合わせたことから始まり、ここに集まって近況報告やら、情報交換をするのに利用しています。最近は少しご無沙汰ですが、普段なかなか顔を合わせられない人も、ここで連絡を取り合ったりして。大人の社会に長くいると、学生時代の仲間は本当に気を使う必要がなく、穏やかな気持ちで接することができると実感します。お互いがどんな人間なのかよく知っているので、何年たっても当時のまま再会できます。
 
●SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
 -とは、社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスのことである。-の主目的は、人と人とのコミュニケーションにある。友人知人間のコミュニケーションを促進する手段や場、あるいは趣味や嗜好、居住地域、出身校、「友人の友人」といった自身と直接関係のない他人との繋がりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供している。
 
 最近、別のSNSで、先輩たちの名前を何人も目にする機会がありました。これも高校時代の部活動の先輩方なのですが、こちらはちょっと大人な、かっこいい人たちの集団。これを機に、また懐かしい話題が弾みました。
 
 「わたしの思い出の中を
 いつも ゆらゆら泳いでいた魚
 今年も夏が来たら
 また 一人でとりにいこう」
 
 ネット社会がもたらしてくれた、多くの大切な仲間との再会、それは木造の校舎で過ごした高校の仲間との思い出でもあります。

J-PRESS 2012年 7月号