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リはリモコンのリ
石川

 みなさんの家には、リモコンがいくつありますか?
 
 テレビ、レコーダ、エアコンをはじめ、ラジカセ、扇風機、パソコンにリモコンがついているのも珍しくなくなり、最近は部屋の照明のオン・オフや自動車のドアの開閉、はては便座までリモコンで操作できたりして、何でも遠隔操作可能といった感じです。
 
 それでもリモコンを使う機会が多いのは何と言ってもテレビでしょう。自分は小学校のとき友達の家で初めてリモコンつきのテレビを見ました。ケーブルでつながったリモコンを操作するとテレビ本体のチャンネルつまみがガチャガチャと音を立てて回転するのが妙に面白かったのを覚えています。そう、最初の頃のリモコンは、有線式のひも付きだったんです。
 
 当然ケーブルの届く範囲でしか操作できないので、面白いだけであまり実用的ではありません。それがいつの間にかワイヤレスリモコンが当たり前に。さらにチャンネル切り替えや音量調節程度しかできなかった機能も向上し続け、画質の調整など全機能はリモコンで操作できるようになっていきます。また、リモコンの機能向上に反比例するかのように本体の操作ボタンは少なくなり、本体では操作できず、リモコンでしか操作できない機能があるという逆転現象まで起きて、リモコン無しでは役立たずの機械も珍しくありません。
 
 自分は最近、観たいテレビ番組を録画してから観るので、一時停止や早送りなど自由自在です。すると、現在放送中の番組を観ているときにまで一時停止ボタンを押してしまって、「あれ、なんで止まらないんだろ?」と首をひねることもしばしば。リモコンで操作できるのが当たり前になっている自分の感覚に苦笑いしてしまいます。
 
 少しずつ、しかし確実にリモコンで操作できる機器が増える中、次はどんなものが遠隔操作できるようになるのか楽しみでもあります。例えば、家の鍵がリモコンで開閉できれば便利だと思いませんか? ただ、実際使うと鍵がかかったか心配になって玄関まで見に行ってしまう気もしますが。
 
 とりあえず、真夏日・猛暑日が続く今は、無駄を承知でエアコンのリモコンを太陽に向け「温度↓」のボタンを押してみたい気分です。

J-PRESS 2007年 8月号