城西セミナー城西セミナー

マヨネーズは、どこ?
石川

 スーパーなどで、目的のものを探して売り場を歩きまわるのが好きです。小さい頃は、家のすぐとなりにあったユニー高岡店の売り場をグルグルと歩きまわっていました。
 
 探し物が見つからなければ、店員さんに尋ねればいいのにと言われるかもしれません。でも負けず嫌いで意地っ張りな私は、自分で見つけられないという事がくやしくて、自力で探し出すべく何度も売り場を行ったり来たりするわけです。
 
 でも、これが意外に楽しく、目的のものとは全然違うけど面白そうな商品を見つけたり、新しい発見があったりして退屈しません。
 
 例えば、マヨネーズを探しに、塩・コショウが置いてある棚へ行くと、ない。調味料だと思ったのに変だなと思いつつ、探し続けると、卵のとなりで見つけました。それまで、マヨネーズに卵が使われていることを知りませんでしたから、「何でここに?」と不思議でしたが、原材料の欄を見ると、卵と書いてあります。なるほど。
 
 墓参用のロウソク・線香セットは、洗剤売り場の近くにありました。視線を水平に移動すると、横には蚊取り線香、その隣には殺虫剤、さらにその横が洗剤。「線香・薬品つながりか、なるほど」と納得。
 
 買い物に限らず、普段から分からないことがあってもすぐには人に聞きません。時間の許す限り考えます。すぐに「教えて」と人に尋ねるのは楽ですが、「自分は考える努力を放棄した役立たず」と認めるようでなんだか悔しく思うのです。
 
 考え尽くしても分からないときは、資料をあさります。手持ちの書籍・辞書を見たり、書店へ行って調べたり。最近はネットが発達したおかげで、調べるのはだいぶん楽になりました。
 
 それでも駄目なら、最後は分かる人に聞きます。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますし。
 
 でも、デパートでは案内カウンターを積極的に利用します。なぜかって? だって案内のおねえさんって可愛いでしょう?

J-PRESS 2000年 8月号