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天気
豊本

 天気予報には実にいろんな雨が登場します。一時雨、ときどき雨、にわか雨...。秋の空は変りやすいと言いますが、「今日は傘どうしようか」などと悩まなくていいように、雨についてお話しましょう。
 
 「にわか雨」は突然激しく降る雨のことですね。
 
 では「一時雨」とはどの位降る雨なのでしょうか。これは予報時間帯の4分の1未満を降り続く雨のことです。つまり「今日の天気」なら、日中を12時間として、その4分の1の3時間未満降り続く雨のことです。
 
 また「時々雨」は予報時間帯の4分の1~2分の1(降ったり止んだりの雨も含む)降る雨のことです。
 
 つまり、「一時雨」より「時々雨」のほうが雨に遭う確率が高いということです。参考にしてくださいね。
 
 さて9月は、1年間で台風の被害がもっとも大きい月だそうです。台風とは北太平洋西部で発生した熱帯低気圧のうち風速17m以上のものをさしています。平均的な台風は、広島・長崎に落とされた原子爆弾の10万個分に相当するエネルギーを持ていると言われています。また、台風にも寿命があり、平均5.2日ということです。ところで台風の目の地域に入ると風が弱まり、青空が広がります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
 
 台風はその中心部に向かって強い風が渦状に吹き込んでいます。また中心に近いほど風が強くなり、中心部は強すぎてそれ以上風が中に入れず、目ができてくるのです。
 
 ところで台風のことを英語で何と言うか知っていますか。"typhoon"(タイフーン)が答えです。また、大西洋の熱帯で発生し、アメリカを襲うものを「ハリケーン」、インド洋に発生するものを「サイクロン」と呼んでいます。
 
 天気についての話は他にもたくさんあります。ぜひ調べてみてください。

J-PRESS 1997年 9月号