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読書感想文
豊本

 いよいよ夏休みがスタートしました。今年こそ7月中に宿題をと考えて、着実に2つ3つと終わらせた人もいるようです。
 
 ところが最後まで手をつけられない宿題があります。読書感想文…。推薦図書の中から一番薄い本を選び、読み始める所までは順調。でも、1週間たつとしおりが先に進まなくなる。お盆を過ぎれば、1日何ページ読むかなんて割り算ばっかり。私も毎日こんなふうでした。
 
 そこで、憂鬱な8月にならないように、今月は読書感想文の書き方を伝授しましょう。
 
(1)「読まねば書けぬ」
 本選びは読みたいものを選ぶこと。もちろん最初と最後だけ読むとか、あとがきを写すなんてことはしない。
 
(2)「出だし良ければ」
 書き出しの一文は印象に残る「これぞ!」という文にする。書き出すと次々と書きたいことが湧いてきます。「この本を読んで僕は~」は×。
 本文の1シーンを引用したり、あなたが読み終えた瞬間のひとり言をリアルに書いたりと自信作を考えてください。
 
(3)「あらすじを減らせ」
 「あらすじを多くすれば…」。これは余計に感想文を書きにくくしてしまいます。では、次のような方法をとってみましょう。
 最初の10行はあらすじだけを書きます。そして、次の段落は主人公(気に入った脇役)に対する性格判断を書きます。本の思い出の場面を交え、自分と比較して分析しましょう。
 次はそのシーンとよく似た体験を探し、その時の自分について語ります。自分の体験なら手が動かしやすいはずです。そして、まとめとして「私はこんな人間になりたい」という目標を掲げて仕上げましょう。当然、出だしの一文と最後の主張文が合うように策略をたてておくことも大事です。
 
 結局は楽を考えず、素直に取り組むのが一番。がんばって下さい。

J-PRESS 1997年 8月号